そうなの

双極性障害Ⅱ型40代子育て中のぐるぐる日記

精神障害者と運動会

今週のお題「運動会」】


私は運動会が好きではない 。


それは子供の頃から、そして母となっても変わらない。


小学校1年生の運動会で決定的な出来事が起きた 。 皆が整列する中 私は運動会が始まる喜びを抑えきれず 一人踊っていた 。
後から大人たちにずいぶん怒られた 。何を言われたか覚えてないが 大人の足に取り囲まれながら その時、世の中にはルールというものがあってそこからはみ出してはいけないのだということを ぼんやりと感じていた。


それ以降の運動会の記憶はすっぽりと抜けている。


さて、いざ自分が子供を持ち母となり運動会に参加するときがやってきた 。
私には、小学校中学年の息子が二人いる。 義理の父母もやってくる。
母親 である私が用意するものはもちろんお弁当。 前日の買い物に、早朝からのお弁当作り 。家族の喜ぶ顔は見たいのだが 苦行である。まず 「早起き」だけでかなりのプレッシャーだ 。
早朝の場所取りなど一度も参加したことがない 。
別に場所などどこでもよいのだ 。一番最後に行ってあいている場所にシートをひく。


長男が一年生のときリレーの選手に選ばれた ことがあった。前を走っている選手とは大きく引き離され 勝てないと悟ったのだろう 。


彼は歩いていたらしい。


「らしい」というのは 、私は疲れて椅子で 眠ってしまい その場面を見ていないからだ 。人混み、雑音、暑さ…神経が持たない。後から義母に聞かされた時 「やるな、さすが我が子」と軽く彼の将来が心配になった。



f:id:fukaiao:20181011092029j:plain



今年の運動会に至っては、お弁当を作る時間に起きることができなかった。 5時に起きる予定が目覚めたら7時。とくに 慌てなかった。もう仕方がない。
まず、お昼までにお弁当を作ろうと計画を立てた 。午前中に行われる子供の徒競走は見たいので、その時間は見に行こう。プログラムのずれ込みで 長男、次男とも走る姿を見ることはできなかった。
これもまた仕方がない。

ともかく、なんとかお弁当だけは間に合ったが内容はひどいものだった。 本来作ろうと思っていたハンバーグは時間、気力がなくコンビニのミートボールに変わった。あとはタコさんウインナー やキュウリなどでごまかした。
自分で言うのもなんだが、本来私は料理上手だ 。「料理が上手だね」と言われていた若い頃に、料理を美味しく手際よく作る魔法を全て使い切ってしまったのだろうか 。

それでも
「寝坊してもなんとかなるんだ!」
なんとかなってしまったこの体験は
私の運動会に対する苦手意識を
ほんの少し変えくれた。


なんとかなるのだ。


なんとかなるのだと
図太とく生きていくのだ。



ひどい母親なのかもしれない。
甘えているだけだと言われるかもしれない。


でも私は今日を生きることで精一杯なのだ。



やはり
運動会はあまり好きではない。