そうなの

双極性障害Ⅱ型40代子育て中のぐるぐる日記

初めてのシュノーケリング


今週のお題「海」


6月下旬、 家族 で二泊三日の
沖縄旅行へ行きました 。
我が家はわりと突然の行動が多く 今回も
夫の思いつきで 旅行が決定しました。
とはいえ、 私は双極性障害 持ち。
最近は鬱寄りキープで 生理前に予定などが
立て込むと パニックになります。
せっかくの家族旅行、 喜ぶ子供たちを前に
私だけ「行かない」とも言えず
そして、ちょっぴり沖縄旅行に
ワクワクする自分も いたりして…

さて
梅雨時期で天候次第なところもあり
ノープランで 成田を飛び立ちましたが
那覇空港は幸い雨は降らずに曇り空。
夫がどこかに電話をしています。
どうやらシュノーケリングの予約を
取っているようです。

「え?シュノーケリングやんの?」

砂浜でパシャパシャして、
「わ〜、キレイなサンゴ、うふふ。」程度に
考えていた私にとって寝耳に水。
シュノーケリングについて 全く予備知識のない
私は 焦りながらスマホで 調べました。
しかし、メンタルがヘラってる
私の 目に焼き付いたのは

「度付きのシュノーケルも ありますよ」

という情報だけでした 。


何が何だか分からないまま、 集合場所へ向うと
「 おいおい、こんな若造に任せて大丈夫か…」
というチャラすぎる3人組がやってきました 。
夫が記入している申し込み用紙に
「 精神科に通っている 」「パニック障害がある 」らしき欄が ちらりと見えましたが
「なし、なし、なし 」と正々堂々「なし」
にチェックしておりました。
…そういった記入欄あるからには 、そういった症状のある人は 何かしら問題があるのではと 一抹の不安を抱えながらもボートに乗り込み、 いざ出発 。


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ボート上で 説明が ありましたが
ほとんど耳に入らず 、気付いた時には

「では、海に飛び込みましょう !」

です。

えー…ちょっと待ってください?
ここは絶対に足がつかない場所ですよね ?
私、泳げないし シュノーケル も
初めてなんですけど ?
ひとり不安全開で ボートの上で呆然とする
私に、チャラいスタッフが 気がつきました。

「どうしました?大丈夫ですか」

既に夫と子供達は 海に飛び込んでいます 。
誰も私のことなど気にしていません 。
そういう奴らです。それで良いのです。

「海に入るのが怖いです 」と言うと
「そこに、はしごがあるので
ゆっくり降りてきてください」
そう言われ 、恐る恐る はしごを降り
「何かつかまるものがないと怖いです 」
「じゃあ、このビート板につかまってください 」とビート板を渡してくれたうえに
ダメ人間な私に付きっきりで
優しい言葉をかけてくれます。
なんとか 楽しんでもらおうと
海の底へ潜り 「ほら、ナマコ !」と
目の前に 見せてくれたり。
(そりゃ、お仕事だしね)
ナマコはすぐさま次男に奪われました。

ただのチャラ男だとしか思えなかった
若者が「頼もしい 島人 だわ!」と危うく
恋に落ちるところでした (メンヘラあるある)

人生初の地に足が着かない海の上 。
私の精神もまさに地に足の着かない
状態となっておりましたが
さらに追い討ちをかけられます。

「では、水面に顔をつけてみましょうか」

はっ!そうだった!
海に入っただけで満足してはいけません。
これはシュノーケリングなのよ!!

何をするために、ここにいるのかを
ようやく思い出し思い切って
水面に顔をつけてみました 。

するとどうでしょう。

なに?この海の底の美しさは…
ありがとう!度付きシュノーケル!(←あった)

表裏ひっくりるかのような衝撃体験で
躁転するかと思いました。

なんだか、一皮剥けた気がしましたよ。あたしゃ。
かといって、鬱からすんなり
抜けさせてくれるわけでもなく。
場合によっては、悪化することもあるかと
思いますので要注意。無理は禁物です。

二日目も天候が良く シュノーケリング
楽しむことができました。
今回は ボートで 無人島まで行って
砂浜から 海へ入るというもの。
「お母さん、2回目はもう大丈夫だよね」
とニヤニヤと子供から
言われるありさまでございます。

…1日目をこのプランにして
段階踏ませてほしかったわ。
やっとできそうな
「わ〜きれいなサンゴ、うふふ 」も
昨日の疲れが抜けず
うふふな気分ではありませ〜ん。
日差しが痛いぜ、こんちくしょう!



うん。
また、家族で沖縄行きたいな。