そうなの

双極性障害Ⅱ型40代子育て中のぐるぐる日記

雨の朝

朝から嫌なことを思い出した。

忘れていた遠い過去。

 

今から20年も前の話 。

 

私が躁状態で、 彼が鬱だった頃の話 。

 

私の中学時代からの友人、香織と

彼の友人とで カラオケに行った 。

酔っ払って盛り上がり

私と香織に挟まれた彼は

「両手に華だ 〜」と 二人の肩に手を回し

ずいぶんご機嫌だった 。

そんなご機嫌な彼に私がキスをして

その後、何故か彼と香織もキスをした 。

 

「わーい!みんな仲良し

マンモスハッピー !」

 

おい、のりぴーか?

いや、これはすべてを超越した愛なんだ!

なんて考えが頭に浮かんだけど

それは瞬時に打ち砕かれた 。

 

私はカラオケボックスを飛び出し

トイレの個室に駆け込み泣きじゃくった 。

 

香織も泣きながら

 

「あおちゃん、ごめんね !

あおちゃん、ごめんね!」

 

と言っていた気がする 。

 

その場はとりあえず彼に連れられて

彼の家に帰った気がする。

 

 

それからしばらくすると

彼と香織は付き合うことになっていた 。

 

みんなで仲良く遊びたかっただけなのに

ふたりを合わせるんじゃなかった 。

杏里の「悲しみが止まらない 」(古!)

が頭の中を駆け巡る。

 

随分と酷い仕打ちだなあ 。

私、何か悪いことしたっけ 。

 

 


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よく考えてみると普通にしてたようだ。

 

 

躁状態だった私はわりと簡単に

誰とでも関係を持っていた。

しかも、それを 彼に話したりしていた 。

 

「 君の友達とキスをしたのは

君への当てつけだったんだよ 」

 

言われて初めて気づく躁転おバカ。

 

香織もちょっと変わった子だった 。

自分がその夜見た夢の話ばかりしていたり

どうでもいいようなことを延々と話す。

 

彼と香織が

どのように過ごし

どのように別れたのか

私は知らない 。

 

ただ

「当てつけ」に

香織と付き合い出した彼と寝たことはある。

誰へ向けての当てつけなのかわからない。

 

彼は

「君と僕のふたりだけの秘密。」

という言葉に酔っていた。

 

 

 

 

 

今、私と彼は

別々に家庭を持ち

連絡を取り合える間柄ではいる。

 

 

香織とは音信不通だ 。

今頃どうしているのだろう。

 

 

 

 

忘れていた遠い過去が蘇る。

 

昨夜、死にたい発作が起きたからだろうか 。

 

 

 

20年も前のことなら

すべて時効のような気もするけど

割り切れない部分もある。

 

 

雨の朝、複雑さを胸に

突然やってくる

不幸やしあわせについて

ぼんやりと物思いに耽る。

 

とりあえず

白湯を用意して頓服飲むか。