とても大切な友人が、 去年の秋頃から 「仕事が辛くてさ… 」とメンタルの不調を訴えていた 。
クラブイベントに誘ってみたけど、彼女は気分転換になるどころか、人混みに圧されてうんざりとした様子で顔を歪めていた。
それ以降も、 具合は悪くなる一方で
「最近、眠れなくて」と言うので、
「病院に行ってみてもいいかもね 」
とアドバイスした。
ひとまず、内科で眠れないことを訴え、 軽い眠剤をもらってきたようだが、それでも眠れない。
そして彼女は 昨年末、初めて心療内科の門を叩くことになったのである。
診断名は「重度の鬱病」。
その後も気になり週1ペースで LINE で様子を窺っていた。
昨日、彼女と電話で話したが、 なにかもうすっかり元気なのである。 声のトーンが全然違う。 本人も「薬ってすごいね」と言う。
便秘とお菓子の食べ過ぎに悩んではいるけど、 それと引き換えても 薬は飲んでいたいと言った。
鬱の人が 薬で、すっかり変わってしまうところを何度か見ている。
初めて目の当たりにしたときは、薬でこんなに変わってしまうことに恐ろしさすら感じた。そんな私自身も薬で安定を保っているんだけどね。なんとか安定を保てているだけなので
正直、生き生きとした彼女の声を羨ましく思った。
とにかく彼女が元気になって良かった。
やるべきことをこなすため、ギリギリのところでがんばっているうちに、もう自分では気づかないほど重症化してしまうかもしれない。
そんなにがんばらなくてもいいよ。
まずは病院へ行ってみてはどうだろう。
彼女のように
「もっと早く行っておけばよかった」
そう思うかもしれない。